「ボクはまだ戦えるよ・・」
TAをおえ、クロトさんからの報酬金をゲス顔で数えている時に
店の奥からそんな声が聞こえた、私は流行遅れの古着や
悪臭を放っている腐った肉、謎のリーゼントカツラなど
それらをかき分け声の主を見つけた
『あｑｗせｄｒｆｔｇｙふじこアヴドゥル！』
ビックリして言葉にならない声を出した私は即効でその子を取り出した
“デモニックフォークさん”である
いつからここに？フォークさんには２００万の値段が付けられていた
たぶん一文無しになった私が売れるものはなんでも売ってしまえと
なにも考えずに店に並べたのだろう・・
ボッタクリ価格で出していた為、売れ残っていたのは幸運でした
何故ならばこのデモニックフォークさんは私にとっての初レアなのです
うそこけー初レアと言えばブラオレットさんかタリスレガシーさんだろっ！
ってな声が聞こえてきそうなので補足致しますと彼らはゴミレア、プチレアでございます
残念ながら私の記憶の片隅にも残っておられないのです
だがしかし！このフォークさんは違います！フォーク実装初日にSWでゲットし
ラッキーライズ厨の私がその頃あった次Lvまでの経験値増加問題のせいで
初めてEXPブーストをつけた思い出、更には落としたギルナッチさんの断末魔
その時一緒に冒険していたフレンドさま、その日の夕飯の献立まで鮮明に覚えているのです
まぎれもない初レアなのです
るがー齢７１歳その短い人生をおえようとする時、人生で一番楽しかったPSO2を
遊んでいた頃を思い出すでしょう、当然初レアであるフォークさんも
天国にまでもっていく思い出になることでしょう
そんなフォークさんをたったの２００万で売りに出すとは
私はなんて愚か者なのだろう・・・深く反省した私は
フォークさんをワックスで磨いたあと押入れの奥へブチ込んで
終らない冒険へと旅立つのであった！ めでたしめでたし ちゃんちゃん
ぁゃゃーちょっとまてよー確か最初に聞こえた声は「ボクはまだ戦えるよ」だったはず
フォークさんはまた戦場でザウーダンやロックベアをヒィヒィ言わしたいのではないか？
でも私はすでにフォークさんよりも強力な杖を２本も持っている
非情だが潜在解放もきてないフォークさんを使う事はもうないのである
ん～・・・５秒ほど考えた私は一つの名案が浮かんだ
「売ろう！」
売っちゃえばいいんじゃないか？２分前の自分を全否定する！これぞAB型クオリティ！
薄暗い倉庫の中でホコリをかぶるよりは誰か必要な人に使ってもらうのがいいだろう
苦悩の末（５秒）導き出された結論だ・・
そうと決まれば気が変わらぬうちに出品しなければ
値段は・・・ん～４０９０メセタ（フォーク）でいいかな・・・
さよならデモニックフォークさん
貴方と過ごした約半年間の思い出は一生忘れないし
絶対に地獄まで持って行きます！新しいご主人様のもと
得意のメギドで縦横無尽に走りまわってくださいませ・・・
最後に貴方との思い出の写真を貼っておきまする
“坑道の中心でメギドを叫ぶ”
“公式フォトコンテスト落選”
