皆さんこんにちは、ソマリちゃんですよ
今日は私が冬のロビーでお昼寝してた時のお話し
ブルブルブル、今日はとても寒いのですよ
こんな日はロビーでお昼寝が一番なのですよ?
グゥーグゥー
『ねぇねぇ、そこの小枝ちゃん!』
ん?誰もいないのに何処からか声が聞こえたのですよ?
『こっちだ!うしろだ!うしろ!』
んん?
ゔおぉえぇぇぇぇ!!ゆ…雪が喋っているのですよおぉぉぉ!
『やぁやぁ、君は小枝だろ?ちょうど右手が欲しかったとこっス!
良かったらオラの右手になってくれないか?』
ん?私は小枝ではないのですよ?
『アラレー!茶色いので小枝と勘違いしてしまっスのー』
私はアークスのソマリちゃんなのです。
『間違えてすまんスのー、失礼ついでにちょっとソコらへんの雪を
集めてオラを組み立ててくれっス』
NO-!めんどくさいのでお断りするのですよ
『そんな氷のように冷たい人ははじめてだ…
ツラライっスのー』
そこまでうなだれる事もないのです
『そんなに冷たくされたら
雪ならみんな、う雪崩ます』
みんなってなぁダレ?
…仕方ないなぁ、組み立ててやるですよ?
『やったぁ!どうせならあそこのデッカイ雪がいいっス!』
あそこはちょっと遠いのですよ
『車で行くと早いよ!でも雪道は
危ないのでジャッキーチェンを忘れないで!』
ジャッキーチェン?
『車をジャッキで上げてチェーンをタイヤにまいてね』
あぁそういう意味ねw
ヨイショ、ヨイショ、完成なのですよ?
『やったぁ!これでツララくないです、ソマリちゃんありがとう!』
それはよかったのですよ
『あっそう言えばオラの自己紹介がまだだったっスのー』
『オッス!オラフー!ぎゅーって抱きしめて!』
あれ?アナ雪で有名なオラフさんですか?
『違う違う、オラフではなくオラは“フー”なのです。』
オラフではなくフーさんだったのですね
『そうっスのー!』
さっきからちょくちょく語尾にスノーが入ってない?
『気のせいっスのぅ』
ふーん、じゃぁ私はお昼寝の続きするのでこれで
『待って待って!オラの悩みを聞いて欲しいっス』
NO-!
『そんな冷たい事言わずに!困っていてツラライのです』
さっきからつらいの“ら”が一個おおいのですよ
『実は明日、最強の雪だるまを決める大会、
“ダイヤモンドダスト”の決勝戦があるのです』
ダイヤモンドダストの結晶?なんだか綺麗そう
『はい、4年に一度開かれる大会で優勝すると大仏が貰えるんです』
大仏なんか貰って嬉しいのですか?
『はい、大仏持ってるとかっこいいんです』
大仏もってるとかっこいい?
『たいぶ積もってるとかっこいいですよね?』
確かにかっこいい!雪合戦もできるしね!
『それでどうしても優勝したいんですが、
対戦相手が木の下を使うのが上手い雪で負けそうなんです!』
木の下を使うのが上手い?どつきあいでもするのですか?
『いえ、勝負は雪見だいふくの早食いです』
木は箸かな?たしかに二本に分かれてフォークみたいなのすよ
『とにかく決勝が不安なので、スパーリングの相手を
してくださいっス!』
NO-!
雪見だいふくなんて早食いしたら頭がキーンってなるのですよ
『そんな冷たくしないで助けてくださいっス
オラはこの決勝に全てをかけているっス!
もし負けたら地獄雪っスよ』
地獄行きね、負けても気にしなけいいのですよ
『いいえ一度負けたら右腕一本取られます、そして次は左腕
右脚、左脚と取られてダルマになったら終わりっス』
こわいよ!
ってもしかして最初会った時負けてた?
《しんしんしんしん》 《しんしんしんしん》
ん?なんか音が聞こえるのです
『あっオラの携帯っスね』
静かな着信音なのですよ
『え?明日の決勝戦は不戦勝でオラが優勝!?』
あら?不戦勝でも優勝できてよかったのですよ?
『はい、なんでも対戦相手がタピオカ店の店長を
恫喝して謹慎処分になったそうです!』
「ユッキーナ!!」
ちゃんちゃんw